北洋鮭ます船団で捕れた鮭をお探しとの事ですが、お探しのものが母船式の船団で漁獲する北洋物の鮭ということであれば残念ながら現在は入手不可能です。と言うのも上記方式の漁業は二十数年前に海洋２００海里問題のあおりを受けて終了してしまったからです。
当時の北洋船団は遠くアリューシャン列島近辺まで行って、比較的若い時期の鮭を小型船が刺し網等で漁獲し、取れた魚を母船に引き上げて腹だし、パン冷（ホテルパンのような型に鮭を数尾入れて凍結する）、あるいは船内で塩漬け加工して漁港に持ち帰る、（すなわち沖塩の辛口紅鮭が出来上がる）等の方法がとられていました。魚が若くて身に脂がたっぷりと乗っている時期の魚を鮮度良く加工していたのですからある意味美味しくて当たり前と言えるかもしれません。
今は地元の漁港からロシアの漁業許可を受けた小型船が南千島近辺の比較的近い海域で漁獲した魚を船上で腹出しし船倉で塩漬けしたものがいわゆる「本ちゃん紅鮭」として流通しており、国産の中では最高級品と評されています。魚としては北洋の若い鮭と比較するともう少し成熟したものになります。どちらが良いというものではありませんが厳密に言うと風味は異なると思います。
築地場外でも「本ちゃん紅鮭」を取り扱うお店は沢山あります。鮭専門店にお問い合わせあるいはご来店ください。